日記(1999年7月分)

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1999年

 7月31日(土) 社会人の心構え

 今日、スキャナを買ってきた。買ったのはEPSONのGT7000Uだった。
昨日の件で相当悪酔いして、かなり頭痛がひどかったが…。
 家に帰ったら早速セットアップした。特に問題はなかった。初めてスキャンしたのは先月もらった「青キップ」だった(爆)
個人情報を伏せてここにアップするのもおもしろいかも知れないと馬鹿なことを考えてしまった。
 しかし、このスキャナがあれば、この地味なページも多少は楽しくなるだろう。


 昨日の件に関して課長に「社会人の心構え」を電話で質問した。「むち打ち症で2週間休んだのは休みすぎですか?」と。さらに昨日の事情も説明して(笑)だって新人に社会人の心構えを話すのは、先輩であったり上司の役割じゃないですか(爆)
 「むち打ち症は外から分からないから、どうしようもないんだ。コルセットしていないから大したことないとは限らないからな。何とか仕事できそうなら出てこいばいいんじゃないか?」とのことだった。
 私も「もし問題であれば、課長か、総務部長が私を呼びだして説教するでしょう。でも、そういったことは全くありませんでした。だから問題ないのかなと思いました。しかし、こんな風に言われました。大変な苦痛でした」
 「どうせ向こうも酔っていたんだし、言い過ぎたのだろう。気にするな」
 「…はい」
 件の彼はあとでなんか言われるだろう。総務部長にこの「質問」をしたらもっとすごいことになっただろう。
「事故の時におまえにぶつけられた方がマシだった」という言葉は社会人としての責任を説きつつ自分の責任を放棄している言葉である。なぜなら、事故で働けなくなれば少なくとも数日間は彼の言うところの「社会人としての責任」を果たせなくなるではないか。
 …責任放棄しているヤツのことを人事のトップに話すことになるのだ。おもしろいことになるだろう(爆笑)

 7月30日(金) むち打ち症の「本当の」苦しみ

 今日、会社上がりの後で納涼会があった。これは風呂に入ってから宴会をするというものだった。
 以前の新人歓迎会は私の部署だけでやったのであるが、今回はうちの部署の他に、総務部、営業部などの人が参加し、参加者は16人だった。
 なお、「むち打ち症で通院のため欠勤」をときどきしているのにこの手のイベントに参加していいものかと迷ったが、その点を問題にする人はいなかった。それどころか「風呂ゆっくり入って首治してこいよ」と言ってくれた人さえもいた。
 会場に着いて、しばらく風呂に入って仕事でかいた汗を流し、疲れを癒した。
 その後、宴会の会場に行き、しばらく話をした。参加者には総務部長もいた。4月1日に新人達を某神社に安全祈願に連れていってくれた人である。この人は人事も担当しているわけであるが、今回の長期欠勤をしたうえにこうした会に参加したことに関して特に何も言わなかった。
 

 この宴会が終わり、6人だけ下の宴会場で食事をした。うちの部署の課長、私の同僚、製造部の人が2人、総務部の人が1人、そして私だった。
 課長が退席した後、その製造部の人の一人(5歳ほど年上)が私に言ってきた。「むち打ちくらいで2週間も休むな!だいたいコルセットはめずに済んだってことは大したことないんだろう。俺達なんかケガしてもすぐに出て来るんだ。それが社会人としての責任だ。いつまでも学生気分でいるんじゃねーぞ!」
 私は「むち打ち症は外見では分かりません。レントゲンとかでも分かりません。医者でもよく分かりません。しかし本当に痛かったのです。無理すれば治りが悪くなって、結局はちゃんと仕事ができなくなると思います。もし私がさぼる気なら休業補償を使って1ヶ月くらい休むでしょう」
 だが、相手は言い続けた「だいたい、おまえのせいで俺は周りにいろいろ言われたんだ。これだったら事故の時におまえにぶつけられた方がマシだった」(あの事故の際に私の前に彼の車が止まったのである。私はその車にぶつからないようにブレーキを掛けた直後に追突されたのである。しかしながら、私は冷静にブレーキを掛けて前の車にぶつかることを回避した。いわば彼の安全と車を守ったのである。感謝されることこそあれ、文句を言われる筋合いはない
 私:「どうか、そんなことは言わないでください。どうしようもなかったんです…」
   まだ言い続けた…。(酒が入っているせいで抑制が利かないらしい)
 私:「私には全く非がないのに、どうしてそんなこというのですか…。私が何をしたというのですか」
   まだ言い続けた…。
 私:((ついに切れた)テーブルを叩き、割り箸は折れコップは誰もいない隣のテーブルまで吹っ飛んだ。)
   「いい加減にしろ、俺が何したってんだ!!
   「物にあたるくらいなら俺を殴ればいいだろう。根性なしめ、それもできんのか!(笑)」
   「殴るのならいきなりやってるさ。どうしてそっちこそ、俺を殴らない?そっちこそ根性なしじゃないのか?(ふっ)」
   まさに一触即発だったが、後の2人が引き離してくれた。


 「どうして…どうして、俺がこんな目に…。俺は悪いことしていないのに…。」涙が止まらなかった。
 むち打ち症の本当のつらさは肉体的に苦しいことではない。こういった疑いを掛けられ精神的に苦しいことである。
 宴会やった場所で一泊したが、なかなか寝付けなかった。悪酔いしたようだ。

 7月28日(水) 思いむすび 恋結び 縁結び

 数日前、石川県の気多(けた)大社のページ(http://www.keta.or.jp)を見つけたので行ってみた。
この神社は縁結び祈願で有名だそうだ。
 で、ここに「結びの会」の入会フォームがあったので入力した。「この会は、単に男女の仲をむすぶだけでなく…」
と言うところに賛同できたからだ。
 もっとも、怪しい宗教団体のフォームだったら絶対に入力しなかっただろう。
まっとうなところだと判断したから入力したのである。
 で、今日になって気多大社から大きな封筒が届いた。開けてみると、なんと縁結びのお守り(2つペアになったタイプ)と縁結びの絵馬が入っていた。「これって普通に授与所から買うと1500円はするぞ。本当にいいのか?」
などと思いつつ、説明書きを読んでみた。

 ・縁結び守…一体は自分が持ち、もう一体は神棚かタンスの高いところにお供えしてください。良い方ができましたら、その方にもう一体を渡してください。

 お守りって「一体」って数えるのか…。しかし、良い方ができましたらって…。果たしていつまでお供えしておけばいいのやら(汗)
 どうするにせよ、これらのものを粗末に扱うことはできない。ホコリをかぶるような所においておくというのはもってのほかである。だからタンスの中にしまっておいた。

 私でも御利益があったらすごいよなぁ…。


 7月27日(火) 作業効率よりも大切なもの

 現在、私たちは外から来た物の修理仕事よりも、主に工場(現場)のほうで仕事をしている。
詳細は書けないが、工場を出る前の物の修理が必要な事態に陥ったのである。
 で、これは天井クレーンを使って、その「機械」の前の部分を分割しておろして、部品交換して、戻して調整するという作業である。この暑い中クーラー無しという環境である。
 この天井クレーンを私が操作している最中、下降ボタンから手を離したのにも関わらずそのクレーンは止まらなかった。ずるずると言った感じで吊り荷が落ちてクレーンのワイヤーがたるんでしまった。
 最初何が起きたのか分からなかった。私が操作ミスをしたのかと思った。
 そうではなかった。一緒に作業していた人の話によると、下降時のブレーキの効きが悪くなることがあるらしい。
まるっきり効かないわけではないので、「すとん」と落ちることはないらしいのだが…。
 吊り荷は推定で約300kg、高さは約50cm…。とはいえ、足に落としたら大変なことになる。
ただでさえ暑くて大汗かいているのに、さらに冷や汗をかくはめになってしまった。
 その人は作業長にクレーンの点検を頼んだが、多分作業長権限ではできないはず。
以前にも同じようなことがあったのに何も改善がなされていない。誰がこのクレーンに対し責任を持っているのだろうか?
 そのたるんだワイヤーの向こうには、工場お約束の「安全第一」という表示が見えた(爆)

 作業効率を上げる前に作業環境を改善してもらいたいと心の底から思った。
空調を完備すれば、快適に仕事できるし、しょっちゅう汗を拭くこともなくなるし、汗で工具を滑らせることもなくなる。
これだけでも作業効率が上がるだろう。安全に仕事ができないというのは作業効率云々以前の問題である(怒)


 7月26日(月) 自分のページのきりのいいカウンタ

 …をまた踏んでしまった。他のページのカウンタは滅多に踏まないのに、自分の所だけよく踏むのはなぜだろう(笑)

 で、これがその証拠です。

 だからといってどうってことないんですが(笑)
そういえば日記に画像入れたの初めてですね。来週スキャナを買う予定なので、今後はがんがん入るかもしれないです。


 7月24日(土) 誕生日

 今日は私の23歳の誕生日だ。昔は誕生日がくるとうれしいものだったが、今は特に何とも思わなくなってしまった。
22歳から23歳になったからと言って、社会的・法律的に何も変わるわけではない。また、29歳から30歳などのように何かの節目と言うわけではない。


 床屋に行って来た。むち打ち症がまだ痛むので、床屋の人にそのことを話しておいた。ついでに事故のこともいろいろ話しておいた(笑)そこに居合わせていた客も聞いていたと思う(爆)こういった場所での話はすぐに広がるだろう。悪い話は特に。こういったケースはインターネット使うよりも情報伝搬速度が早いだろう。
 某家電メーカーのカスタマーサポートの対応に腹を立てた人がインターネット上で告発した人がいたが、その場合は相手が大手だったので影響が大きかったのだろう。だが私の場合は、割とローカルな上にインターネットの普及率が高くないこと、わざわざ全国に知らせる必要もないという理由でこのような方法をとった。物事は目的をはっきりさせ、状況によって手段を選び、リスクと効果を考慮して実行することが重要なのである。


 映画のレイトショーで「スターウォーズ エピソード1」を観た。親から誕生日プレゼントとして映画のチケット代をもらったので、少し奮発して(?)指定席で観た。ストーリーについてはここでは語らない。ただ、撮影の技術はすごいと思った。最新のテクノロジーを駆使すればここまでできるのかと。また、10年以上前の映画としての第1作もまた、当時のレベルを遙かに凌駕していたらしい。なんと言っても当時の映画を今見ても見劣りしないんだもんなぁ…。

 7月23日(金) 暑い…。

 今日、新潟はとても暑かった。涼しいのはクーラーが効いてる移動中のトラックの中くらいだった。
それ以外の場所では、立っているだけでも汗がだらだら流れ、目に入ってしみるといった有様だった。
今日はあちこちに移動して仕事したので結構日焼けした。
 明日も暑いらしい。そういったエセボランティア精神のない私はそんな「ボランティア」をする気はさらさらない。
(でも管理職以上の人は、「強制ボランティア」だそうだ。ボランティアが聞いてあきれるよ全く)
だけど、尊敬するにあたる人のためのボランティアだったら(自分の能力に応じて)やってみるのも悪くないかも。


 7月22日(木) ボランティアの意味

 この不景気な時代、モノを作ってもなかなか売れない。従って、人員削減していない限り直接製造に携わっている人(工場のラインの人など)はあまり忙しくないはずだ。(営業の人などは逆に忙しいのだろうけれど)しかし現実にはなぜか忙しい。
 以前上司から借りた本によると、「いつも従業員が忙しがっている工場はいい工場とは言えない」とある。これはどういうことかというと、モノが売れないのにいつもフル稼働している(=いつも忙しい)と在庫ばかり増えて在庫費用がかさんで結局儲からないのである。
 この状況で忙しいということは何か問題があるのである。
 ところが、「上」は会社は忙しいから、本来休日であるはずの土曜日を「ボランティアで来い!」と言ったらしい。急に出勤しろっていうと労組に文句言われるからであろう。私がこの話を上司から聞いた時には完全にあきれかえっていた。
 「ボランティア」といえば、7月20日の日記に書いた彼女のことを思いだした。「そういえばボランティアに関するカキコをしていたな…」と。
 ボランティアとはあくまで奉仕であって、する・しないは各人の自由意志によって決められるものである。するにせよ、その人の能力に応じてするものではないか?しないからといって、その人が軽蔑されることは絶対にあってはならない。
(ボランティアが今より広く行われるようになり、誰もがするようになったとしたら、しない(できない)ひとをする人は軽蔑するだろう。異端を排除するような世の中においては、そうなる可能性は低くないと思う)
 もし「上」の人がその「彼女」のことを知ったら、きっと言うだろう「この人は、自分が普段忙しくてもボランティアをしている。それに比べておまえらはなんだ。少しはこの人を見習え!」と。
 もしこう言われたら、自分が怠け者呼ばわりされていることよりも、善意をこういった形で「利用」したことに対して相当強い怒りを感じるだろう。
 

 7月21日(水) 医者通い

 例の事故で受けたむち打ち症の治療のために今日も病院に行った。
むち打ち症というのは、医者でも分かりづらい。だから「君が痛いと感じたときは痛いんだ」と言われた。
 むち打ち症の場合は、自覚症状でしか分からないので交通事故でそうなった場合、仮病を使って休業手当を加害者からせしめ続けようと思う輩があとをたたないらしい。だから、本当に苦しんでいる人まで辛い思いをすることがある。
 

 7月20日(火) 海の日の早朝にて…。

 午前5時半。なぜか急に目が覚めて眠れなくなってしまった。
しょうがないのでネットに接続して、行きつけのチャット(笑)に行くことにした。そこには去年の秋以来現れなかった人がいた。私が入る直前にその人も入ってきたようだ。
 このチャットの性質上よく話題にあがる「職種」の人なので去年の秋のチャットではみんなが驚いたものだった。
当時チャット慣れしていない私は、その人に質問しまくって迷惑を掛けてしまったものだった。
 その人はその数日前にそのページにカキコしていた。そのカキコやそのチャットのやりとりから察するに、自分のあこがれの職に就け、自分の職に誇りを持ち、自分の属している「組織」に対しても誇りを持っているように思われた。
 2番目と3番目は私の想像の範疇をでないのだが、そういう感じがした。(どうしてそう感じたかはかなり説明できるが、ここで深く語るとその人のことが特定されてしまうので割愛する)
 私はこういう人は大変うらやましいと思うし、とても尊敬できる。
 私の場合はどうだろうか?まずは、1番目。私も割となりたいと思った職種に就けたと思う。ただ、その作業のための環境などに若干の不満があるが…。
 2番目。今は私は新入りで見習いのようなものであるが、技術を磨いていけば、「俺ができなければだれがやるんだ!」って思えるようになるだろう。それは自分の職に対する誇りになると思う。要は、自分の努力と時間の問題である。
 3番目。これは、その職場(会社など)の規模によって決まる物ではない。また、これは世間から見たステータスとも関係ないと思う。そこに所属することそのものに誇りを感じるかということである。
 このことに誇りを持てている組織の構成員(社員など)は、目の輝きが違うだろう。無理(長期間のサービス残業)も喜んでするだろう。こういう組織作りをするのはその組織のトップの責任である。
人を動かすのは賃金だけではないのだ。
 さて、これに関しては私は…。日記を読み続けた人には分かるだろうと言うことで省略する(笑)

 7月19日(月) 本の感想

 事故直前に上司から借りた本について職場の人と話す機会があった。
 「おまえ、本を読む時間がたっぷりあっただろう」
 私:「ええ、強制的に読書時間が増えました(笑)」
 「どう思った?」
 私:「そうですね…。だいたい理解したつもりですし、うまい方法だと思います。しかし、現実の問題としてここでそれが実行されているかどうかはよく分かりませんでした。」
 これ以降にもいくつかやりとりがあったが、割愛する。また、これが経営上のどういった理論の本かも同様とする。

 ただ、ヒントだけ。例えば、男性ファッション雑誌に出ているモデルが着ている服装はかっこいいだろうし、女性にとっても大変魅力的に感じるだろう。だからといって、それと同じ服装を私がしたら、その女性はどう思うか?
 それと同じことなのだ。うまくいきはしないだろう。
 私は、小学校の時から「個人差」という現実に否応なく直面してきた。だから、他人にとって最適な方法であっても私にとっては最適ではないというケースにも直面してきた。自分に合う方法は、他人にとって最適な方法を理解した上で自分用に再構築して適用する。(実はこれが「教習記」シリーズの本質である)


 7月18日(日) 法律と道徳心

 今日、交通事故に関する本を買ってきた。これは被害者側向けに書かれた本で「泣き寝入りしないための知識」を解説したものだった。
 加害者にはどのような義務が負わされるのか、被害者は加害者に対しどれくらいの償いが要求できるのかなどが書かれていた。(損害賠償法などが絡んくる)
 人は、法律だけでなく、道徳(心)にも拘束されている。後者は「こんなことしたらよそ様に顔向けできない」ってやつである。法律で明確な規定がない場合は後者によって人は行動することになる。したがって、道徳心次第でこのような事故の賠償が穏便に解決するか、紛糾して長期化するかが決まるのだろうと思う。
 だいたい、一方的な事故を起こしておきながら、ろくに見舞いにもこないってのは明らかに道徳心が欠けているとしか思えない。保険屋に示談を代行してもらっている場合、加害者は単独で示談交渉することができない。しかしながら、誠意を見せることはできるはずだ。
 …物損の段階でこれだもんなぁ。一体いつまで代車に乗っていればいいんだよ(;´Д`)

 7月17日(土) 新伝言板設立

 今日も一日中休んで(会社も休みだったけれど)いた。以前からTeaCupの伝言板はテレホタイムになると遅いといわれていたので、伝言板のスクリプトをここのサーバにアップした。
 伝言板の名前は本当に少しだけ考えて「なんでも伝言板」とした。(安易だなぁ(苦笑))
 18日になったら早速カキコされていた。やっぱり見られているんだなぁ…。
 そういえば、私のページのカウンタの増加率が最近著しい。6月29日の事故のことを日記に書いたからだろう。
そういえば、日記を初めてからもカウンタが増えるようになった。この日記ってそんなにおもしろいのだろうか…。

 7月16日(金) 1日しか持たなかった…。

 昨日は何とか仕事できたが、今日はダメだった。朝起きたら首だけが重く、すさまじく気分が悪かったので休むことにした。もし事故から1週間後とかに無理していたらこんなものでは済まなかっただろう。


 7月15日(木) ようやく復活

 昨日、警察に行く前に病院に行って来て、検査の結果仕事に戻ってよし。ということになったので、2週間ぶりに会社に行った。車は昨日来たばかりの代車だ。
 事故とはいえ、2週間も休んでしまったわけだが、それをとがめる者は誰もいなかった。今までのパターンを考えると「むち打ちくらいだったら、無理しても出てくるものだ」と「上の人」から言われそうだとおもったが、幸いそのようなこともなかった。
 私の部署内で、事故関連の状況説明を求められた。正直に話したところ、加害者の不誠実さに怒り心頭という感じだった。「おまえは、おとなしそうな顔しているからな、もっと強気でいけばいいんだ。思いっきり怒鳴りつけてもいいんだぞ」
とも言われた。しかし、このように事故慣れした相手の場合、こうした方法は無駄である。なぜなら「本当にヤバい人」とも交渉したことがあるはずだからだ。相手の挑発にのって「ぶっ殺す」など言おうものならそれだけで「恐喝罪」が成立してしまう。

 7月14日(水) 警察へ…

 今日14時から警察に行かなければならない。被害者側の事情聴取と加害者と一緒での現場検証があるからだ。
 警察に着くと、加害者はそのまま警察の待合室で待機。私は奥の取調室に行くことになった。
取調室には窓がなく、4畳くらいの大きさの部屋に机が一つといった感じで、さらに入り口を背にして取り調べ担当官が座るようになっている。「こりゃ悪いことしたヤツが逃げようと思っても無駄だな」って思う作りだった。
 「被害者」としての(しかも全く過失のない)取り調べでよかったと思う。
 氏名、住所、職業などを聞かれた後で、事故車の写真を提出した。
 私:「これなんですが、加害者は○○キロでぶつかったと事故の時に主張していますが、個人的には信じがたいです。
この辺の判断は警察の方などの専門家に任せないとダメかもしれませんが…。」
 警察官:「いいぶつかりかたされたね(笑)これは○○キロじゃないわ。○○キロだったらノーブレーキだな」
 警察官:「示談の方はどうですか?」
 私:「全くと言っていいほど進んでいません。100:0の一方的な事故を起こしておきながら、相手はこっちが呼びつけない限り来ません。そしていつも保険屋任せにしています。人身の方はまだ様子を見ないとダメですが、物損の方は(諸般の事情により中略)で、誠意を見せてくれません
 警察官:「相手に対してどのような刑罰を望みますか?
 さすがにそこまで言われると、被害者とはいえひいてしまう。
 私:「私としては、きちんとした補償を加害者からしてもらえれば別に罰してもらおうとは思いません。しかしながら、このような誠意のない(つまり反省のない)態度だと、それ相応の刑罰を望まざるを得ません
 あと、事故の状況などをいくつか聞かれて調書作成は終わった。
 警察官:「今作成した調書を確認して、署名とはんこをお願いします」
 調書を確認した。「どのような刑罰を望むか」の部分で「…示談に応じようとしない場合は厳罰を希望します」
となっていた。さすがに厳罰といわれるとびびるが、それは加害者の不誠実さと私の主張の正当性がその警察官に伝わったと解釈して異議は言わなかった。署名して印鑑を押した。
 実際に求刑するのは検察なんだから私の意見を聞いて警察官がそのように書いても問題ない。
 警察官:「加害者は、刑事処分としては業務上過失傷害罪で検察に書類送致します。たいていは罰金ですむでしょう。行政処分としては免停になります」
 書類送致というのは、ニュースでよく言われる「書類送検」のことである。行政処分は事故点数や事故の原因になった反則点数を加算して9点にはなるという。(私は6〜8点くらいかと思ったが、こういった一方的な事故の場合が重くなるらしい。ちなみに、無事故無違反の人でも9点くらうと60日免停になる。以前からの反則点数が累積していたら15点以上になって取り消しもあり得る)

 この後、加害者と一緒に現場検証に立ち会ったが、改めて私の方に責任はないこと、加害者のわき見が直接的な原因だということがわかった。
 その後警察官は、機械の図面なみに詳細な事故現場の図を書いていた。
やっぱり、物を壊しただけの物損事故とはまるで重みが違うんだな。人身事故は…」と改めて思ったのだった。
 明日は我が身かも知れない。気をつけなければと思った瞬間だった。


 7月11日(日) 必要とされる「癒し」

 今日、坂本龍一energy frowという曲の入ったCDを買ってきた。
最近休養中にこの曲をよくラジオで耳にするようになった。インストロメンタルの曲では過去最高の売れ行きだそうだ。
ラジオのパーソナリティーが「疲れているのはお父さんだけじゃないんだね」と言ったことが妙に印象に残っていた。
 こういった世の中だから(こういう言葉を使って逃げているようでは事態は好転しないのだろうけれど)「癒し」が必要なのかも知れない。
 では、「こういった世の中」でないときはといえば、モノ(各種サービスを含む)を作れば作るほど売れる世の中だったようなので、過労死が問題になっていた。当時はアメリカの新聞で「Karoushi」という言葉が出てきたらしい。向こうでは「働き過ぎで死ぬ」ということが理解不能(というか、そのこと自体が異常)らしく、従って適切な訳が浮かばなかったらしい。
これは、日本人が「Identity」(アイデンティティ)という言葉を日本語としてそのまま使うのと同じことなのだろう。
 結局、好景気でも不景気でも多くの人が傷つくんだな…。また好景気になってもまた何らかの癒しが必要になるのだろう。
 以前、某所で「会社帰りには馬車道(埼玉に多く出店しているレストラン。私もオフ会で2回行ったことがある)によく行く。仕事して疲れているときにむかつく応対されなくて済むから」と言っていた人がいた。その彼もそこに「癒し」を求めているのだろうと思う。あの雰囲気は確かに心地よい。コーヒーだけで2時間粘ったこともあるが、それでも「ご注文は?」とは言って来なかった。この世の中に、そういうところがあることはとてもうれしい。
 ふと思った。えみりさんとの馬車道オフの発端となったページ「袴っ娘推進委員会」に迷い込んだ(?)ときにそこに引きつけられたのは、単にそこにあった娘のCGが可愛かっただけではないと。
 「可愛いっす〜(*^^*)」というどきどき感と、「こんな娘がそばにいてくれたら心が落ち着くだろうな…」という一見相反する要素があるような気がする。特に後者は、今考えれば(そのCGを通じて、現実に存在するはずのそういった娘に対して想いを馳せることにより)「癒し」を求めていたのだろう。
 最後の方は文章がめちゃくちゃになってしまったが、要は「癒しを求めてそのページに行っていたのだろう」ということ。


 7月10日(土) 新聞を見て…。

 今日新聞を見たところ、「会社に届けて1日病欠しただけなのに解雇された」という話が出ていた。
一方的に相手が悪い事故とはいえ、2週間も休むとなると大丈夫だろうか?少し心配になってきた。
苦しい状況に追い込まれたときこそ企業(だけに限らないが)のモラルが問われると思う。
これは加害者の企業も同じことだと思うが…。

 7月7日(水) 七夕の夜

 今日は晴れるらしい。新潟で七夕の日に晴れるのは5年ぶりらしい。天の川をじっくり眺めたいところだが上を向くことができない。まぁ、屋根の上に寝っ転がって眺めることにしよう。

 7月6日(火) 無惨な車

 数日前に自動車屋に頼んでおいた事故車両の写真が届いた。
これは警察に提出するためのものである。警察は物損事故と人身事故とで処理をわけているらしい。(物損事故の件については現場で警察官が写真を撮った)今回のは人身事故の事情聴取の際に提出するためのものである。

 7月5日(月) 不誠実な加害者

 6月30日以来、加害者からは音沙汰無しである。過失が100:0の事故を起こしておいて、その態度はどんなものだろうか?その会社の企業モラルはこういうときになるとよく分かる。いい企業イメージ作りのために広告に何億かけてもこれが知れ渡れば無駄になる。こういうことはお金の問題ではないが、純粋にお金の問題として割り切って考えても損だと思うが…。
 まぁ、別にいいけどね…。あとあと困るのは向こうなんだから(笑)

 医者に行ったところ、結局もう1週間休むはめになった。


 7月4日(日) つまらない日曜日

 この1週間が休みになった(させられてしまった)ので、日曜日だからといって何も変わったことはなかった。
外出できないので非常につまらなかった。できることと言えば、部屋で本を読んだり、たまにインターネットに繋いだりすることくらいだった。
 

 7月2日(金) 大型二輪免許取得2周年

 …をこんな形で迎える羽目になるとは思わなかった。
今の状況だと大型二輪どころか、原付スクーターも運転できない。
首がまともに動かない以上、バイクをまっすぐ走らせることすらできないし、車をバックさせることもできない。
もし運転したら今度こそ終わりである(被害者になるにせよ、加害者になるにせよ)

 7月1日(木) 苦痛

 昨日医者に行ってきたわけであるが、さらに痛みがひどくなった。昨日医者に行ってきたわけであるが、本格的に痛みが出てきたようだ。とりあえず、医者からもらった痛み止めで何とか痛みを押さえることにした。ただ、この手の痛み止めは後で胃にくるので、「首の痛み」か「胃の痛み」のどちらを我慢するかの選択をする羽目になるだろう。
 まぁ、むち打ちですんだだけでもマシだと思わなければならないだろう。
同じ○○会社でも、相手が積み荷満載の20tトレーラーとかだったら車ごとスクラップになっていただろうな…。
(伏せ字にする意味ないやん(笑))