NS50F

[NS50F]

 NS50Fは初めての自分のバイクである。そして初めてのミッション車でもある。
 このNS50Fを買ったのは、中型二輪免許を取るための練習用に使うためであった。そして中免を取った後はボアアップして小型二輪として乗ろう(もちろん、届け出を出して)と考えていた。(CBR250Rが買えたので、現在も50ccのままである。CBRのためにセカンドバイクになってしまったNSであるが、CBRを冬眠させざるを得ない冬には非常に重宝する。)

 中型二輪教習を受ける前に50ccフルサイズミッションバイクで練習しておけば、クラッチ、ギア操作がいくらでも練習できるし、いかに少ない力で大きなバイクを支えれるかという練習もできるし、取り回しの練習もできる。と思った。
これが結果的には大正解で、中型二輪免許を苦労するどころかいとも簡単に取ることができたのである。


 私は加茂市の(有)土田商会というバイク屋で8万円で売っていたこのNS50Fを買った。
 今思えば、このNS50Fは当たりだった。このNS50Fは安かった割には、特に問題点はなかったのである。
 NS50Fが納車されたのは1995年10月5日。

 このNS50Fのおかげで、いろいろなことを覚えることができた。これが、普段の安全運転や後の中型二輪教習に大いに役立ったのは言うまでもない。

 ここで、原付経験なしに二輪免許を取った人に…。どんなに体格や運動神経に恵まれている人でも初めは小排気量車(80ccくらい)で練習した方がよいと思う。さもないと、バイクに乗るのではなくてバイクに乗せられてしまうことになるであろう。そうなると結果的にバイクが恐くなり、バイクが嫌いになってしまうという残念なことになりかねない。

 逆に私のように体格にも運動神経にも恵まれない人でも、着実にステップアップしていけば結構なんとかなる。


NS50Fの改造点

デイトナ ネイキッドキット
[Naked kit]
キタコ リミッターカット
現在発売されている全ての国産車にはある一定の速度に達するとそれ以上スピードが出なくなるような装置が付いている。この装置を速度リミッターといい、これを解除する装置をリミッターカットという。国産車のメーカーはこの装置が付いていない車両を販売してはならないという決まりがある。ちなみに外車、逆輸入車(日本の自動車メーカーが外国で車を生産し、それを日本が輸入したものをいう)にはこの決まりが適用されない。このような決まりができたのは大幅なスピード違反による事故を減らすためであると思われるが、それならなぜ外車、逆輸入車に対してもこの決まりを適用しないのだろうか? なお、この2つは買ったときにすでに付いていた。

 
デイトナ 赤パッド(Fブレーキ)
純正のパッドの寿命がきたので、純正とほとんど同じ価格で性能の高いこのパッドにした。このパッドの説明書には耐フェード性とウエット時の制動力が純正パッドよりも高いとあったが、確かにウエット時の制動力は純正パッドのそれを上回る。フェード性については分からないけれど。(フェードするほどブレーキをかけたことがないから)

NS50Fの特徴

エンジン


[Engine]
NSには他のほとんどの原付バイクと同様に7.2psのエンジンが搭載されている。もちろん、ミントのエンジンと比べものにならないくらい強力である。なお、このエンジンのパワーバンドは7000rpm〜10000rpmあたりなので、この辺を常用すればかなり強烈な加速ができる。
 

ブレーキ
NS50Fのフロントにはディスクブレーキ、リアにはドラムブレーキが装備されている。どうせなら、NS−1やNSR50のように、リアにもディスクを装備してほしかった。
大容量燃料タンク
燃料タンク容量が10lと大容量で、一回満たんにすれば200kmはリザーブに切り替えなくても走れる。

NS50F ここが

7.2psエンジン
おかげで、交通の流れに楽に乗れる。ヘタなスピード違反よりも交通の流れに乗れない方がよっぽど危ないと思う。時代錯誤な原付30km/h制限を本当に何とかしてほしい。
しかし、この文章を作ってから2年以上経ったがこの辺は何も変わっていない…。
安定性の高い車体
スピードを出してもステアリングがブレない。ミントとは大違いだ。
結構大柄な車体
初めて見たときにすごくデカいと思った。バイクを知らない人に小型二輪と間違われたこともある。
それでいて自分に合うライディングポジション
大きい車体の割には、ちょうど両足が届くし、無理な前傾を強いられることもない。
整備しやすい車体
各部の整備がしやすい。特にプラグ交換なんて、プラグコードを外して、21mmメガネレンチを使えば(スパナだと、シリンダーヘッドが当たってかけられない。また、車載工具のプラグレンチはタンクを外さないと使えない)2分ほどで交換できる。

NS50F ここが×

役に立たない車載工具
前述したようにプラグレンチは使えないし、スパナやドライバーの精度も低く、そんなに回すのに力を必要としないボルトをゆるめようとするだけで簡単に角がなめてしまう。まともに使えるのは工具袋だけのような気がする。だけどこれはメーカーが悪いわけではないと思う。メーカーが良質な工具を入れてくれないのは、自分でバイクをメンテナンスする人が少ないからであろう。


 

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最終更新日1999年2月25日