大型二輪体験教習記
体験教習車CB750
5月11日
私はある自動車学校の待合い室にいた。
数日前に土田商会で「大型二輪体験教習」というポスターを見つけて応募したら見事に当たってしまったのだ。
私の隣にはここで大型二輪免許を取った、土田商会の常連の人が座っていた。
私が体験教習に当たったと言ったら、彼が「見に行ってやるか」ということになったのだ。
私は「俺のライディングテクニックを見て下さい」と言ったが、かなり不安だった。参加者の中で一番下手だったりして・・・。
参加者は10人でみんなが一つの教室に集められて指導員から説明を受けた。
一度に10人は多いので、その指導員は全員に普段乗っているバイクの排気量と乗車頻度を聞いて2つのクラスに分けた。
私はAクラスになった。乗車頻度の高い人たちばかりなので、Bクラスよりもレベルの高いクラスなのだろう。
Aクラスは初めに、二輪シミュレータ、後で実車という順番に乗ることになった。
ちなみにBクラスは逆である。
Aクラスの人はシミュレータ室に行くように指示された。
そこにはシミュレータ用のバイクと、コンピュータがあった。
初めに乗ったのは私だった。頭に何かかぶって、そこに写る画像を見て操作するのだ。
安全確認とかで後ろを向くと画面も後ろの画面に切り替わる。さすがに良くできている。
が、実際の走行は車体をバンクして曲がるのではなく、ハンドルを切って曲がるようになっていたので、動かすのに苦労した。
ある程度乗ったら、他の人と交代した。交代している間にシミュレータ担当指導員と話をしていた。もっとゲームのようにやってもいいよと言った。1000万円以上する代物をゲーム呼ばわりするか?
シミュレータの時間が終わったら、次は待ちに待った実車の乗車である。
外のコースには5台のCB750と1台のVF750が並べられていた。さすがにナナハンが6台も並べられているとすごい迫力である。
私たちは、指導員の指示に従って、バイクにまたがったり、センタースタンドを掛けたりした。またがったときはつま先立ちになったが、バランスを取るのには全く問題なかった。また、センタースタンドも簡単に掛かった。
操作説明を受けた後、みんなで外周を走ることになった。6台のナナハンと、1台のCB400(指導員のバイク)のエンジンが一斉に掛かる。ものすごい音だ。
指導員の後を追って、一台、また1台と走り出していく。
CB750は快適だった。むしろCBR250Rよりも操作しやすいくらいだった。
2周ほどしたら、道幅いっぱい使ってのスラロームをするように指示された。
私は、スラロームをするごとに前を走っている人に接近しすぎになる。スラロームの幅が小さいのか、それとも前の人が遅いのか・・・。
それも終わったら、S字クランクや一本橋、波状路をやった。
クランクを走っているとき、私のすぐ前を走っている人が転倒した。私もまきぞえくってコケそうになったが、何とかコケずに済んだ。よくつま先立ちのバイクでコケずに済んだものだ。
一本橋は中型二輪教習の時と同様に苦労した。波状路は、スタンディングポジションを取って、ローギア・アイドリング状態で通過した。普通は、スロットルを開けないとエンストするらしいのだが・・・。
一通り終わったので、自由に走っても良いと言われた。
直線でフル加速してみた。すさまじい加速だった。コース内で70km/h出た。
あとは、通常のスラロームや坂道発進(身長が低いとつらいと言われているが、決してそんなことはない)などをやった。
時間がきたので終わることになった。全車初めに乗車した位置に戻る。そしてエンジンを切る。急に辺りが静かになる。
今回の体験教習で「これならちゃんと乗れる。身長なんて関係ない」と確信した。
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最終更新日1999年2月25日