大型特殊教習記・第3段階


1997年9月9日
 
 今回は9月9日の2回目である。ついに第3段階に入った。
今回の指導員は女の人だった。大型の指導員で女の人がいるのは 教習の様子を見て知っていたが、大特にもいるとは思わなかった。
 今回新しくやったことは駐車と方向転換だった。
駐車は、左タイヤを白線ぎりぎりに寄せて、バケットを降ろした時 点でバケットの先端がちょうどパイロンと平行にならなけばならな いのである。はっきり言って、どちらも難しい。白線ぎりぎりに寄 せるのは、左バックミラーを見てやればいいとのことだが、バケッ トの方は、ほとんどカンでやるしかない。しかも、30cm以上離 れると減点の対象になるのだ。
 逆に簡単だったのは、方向転換だった。まず、方向転換のコース に入り、行き止まりまで車を進めて停車する。次に、周囲の安全を 確認をし、左にウインカーを出して、ギアをバックに入れる。そし て後ろを見ながら、左にハンドルを切り、クリープ現象で後退する。 車が入ったら、ハンドルを戻し、ギアを2速に入れ、右にウインカー を出し、安全確認して発進する。大型特殊は背が高くて周りが見や すい上に、ハンドルがよく切れて小回りが利くので、普通車でやる よりも簡単だった。
 教習が終わって、一通りの注意を受けた後で、私が「(大型特殊 の操作が)普通二輪よりも難しいかもしれない」と言ったら、「二 輪免許を持っているの?」と聞いてきたので、「大型二輪免許をここで取りました」と答えたら、その指導員は驚いた。驚いたのは、 この体格で大型二輪免許を取ったからだ。私は、T自動車学校で体 格のせいでバカにされたことを手短に話した。そして「だから、こ こで大型二輪を取ったんです。こうなったら、入校金が免除になっ ているうちに大型もここで取ろうかなと思います」と言った。
 そうしたら、「ぜひ来て下さい」と言われた。

  
9月10日
 
 うまくいけば、後2時間で教習が終わる。今日も2時間予 約を入れたので、順調にいけば今日で第3段階が終わることになる。
 
 今日は2時間とも、昨日と同じようなことをやった。おお むね順調だったようで、見きわめをもらうことができた。心配な点 が2〜3残ったが・・・。
 最後の指導員に、1つ質問した。「左折して進入して踏み切りに 入るコースで、進入の際にどうしても対向車線にはみ出してしまう。 これは自分がヘタだからなのでしょうか?」と。指導員は、「あそ こは、はみ出してもしょうがない、私たち(指導員)にもはみ出さ ないで通ることはできません」と答えた。私はそれを聞いて安心し た。
 
 余談だが、教習中に気が付いたことがあった。運転になれ てきたとき、なんだかエラくなったような気がしてきた。座席が普通車に比べて非常に高いからである。高いところから見おろしてい るとそういう気持ちになってくるらしい。私は思った。これこそが 低身長者が差別される原因だと。背が高いことによる低身長者に対 する優越感が差別意識につながるのだ。
 小・中学校によくいたでしょう?図体がでかいだけで威張ってい るヤツが。
 ただし、必ずしも優越感が差別意識につながるとは限らない。私 に親切にしてくれる高身長の人がいるのが何よりの証拠だ。
優越感が差別意識に変わるか否かはその人の人間性にかかっている のである。
 

 全ての教習が終わったので、受け付けで教習原簿と教習手 帳を渡し、教習料と卒検受検料を払った。
 ついに明日は卒業検定だ、一発合格を目指してがんばるぞ。


大型特殊教習記・卒業検定

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最終更新日1999年2月25日