大型特殊教習記・第2段階


1997年9月8日
 

 前日に予約を2時間入れておいたので、第1段階が終わってから数時間後に第2段階をやることになった。
 教習開始前5分前に教習車の前に行って、指導員を待った。
こうして指導員を待つというのは、普通車の時以来何十回もやってきたが緊張するものである。なぜなら、どんな指導員が自分の担当になるか分からないからだ。指導員は必ずしも紳士・淑女ばかりではない。教習生を怒鳴りつけることしかできない無能でろくでもないヤツもいる。普通車の時にT自動車学校でさんざんな目にあった。また、この自動車学校でも大型二輪教習の時に1回そういうのに当たった。何度頭に来てそういう指導員とケンカしようと思ったことか・・・。(しなかったけれど)
 ケンカまでしなくても、私の大型二輪教習の時のように教習が終わってから、配車係に訴えるというのもいい。教習生は教えてもらっている立場にあるわけであるが、同時に金を払っている客である、ということを忘れてはならない。
ただし、この方法は乱発してはならない。乱発すると辛抱できない教習生だと思われるからだ。伝家の宝刀を抜くのは最後の手段である。
 とにかく、指導員待ちの時間は、変なのに当たらないように祈っている時間なのだ。
 

 学校のチャイムが鳴り、指導員が来た。幸いなことに今回の指導員も紳士だった。
 初めに指導員が運転し、次に私に交代して運転した。今回新しくやったことは、坂道走行・S字クランク・後退である。
 初めは、前回と同じことをやっていたが、直線では20km/h以上出すように指示された。この車は全開にしても25km/hくらいしか出ないのだ。スペックに書いてあった通りだ。おかげで、普通教習車を何台も引き連れる羽目になる。
 坂道は、途中で止まらずに通過するだけだった。もっとも、坂道発進をする羽目になったところで、ATだから発進に苦労することはないだろう。なお、下る際には2速にシフトダウンしてエンジンブレーキを使う。
 S字クランクもやった。当然大型車用でやるのかと思ったら、なんと普通車用のS字に入るように指示された。「本当に通れるのか?」と思ったが、でかい割には小回りの利く車両なので、簡単に通過できた。しかも、普通車と違って背が高い分、死角が少ないので普通車でやるよりも簡単だった。クランクも同様に通過。
 最後にやったのは後退である。これはなんとS字通過中に「後退して」と指示された。ギアをバックに入れて後ろを見て操作する。S字バックをする羽目になったわけだが、これが意外に簡単にできる。が、簡単だと思って調子に乗っていたらS字脱出寸前で脱輪してしまった。
 教習はこれでおしまい。補習は付かなかった。明日は見きわめだ。
 

 今日の教習が終わって帰る間際に、指導員に声を掛けられた。大型二輪の時の指導員だった。「大特、どこまで行ったね」と聞かれたので「今、第2段階の1回目が終わったところです」と答えた。どうやら、大型二輪の指導員に顔を覚えられているらしい。もう、大型二輪は100人以上の人が卒業したはずである。よく覚えていたものだ。私のインパクトが強すぎたからなのか?インパクトが強すぎたのも無理もあるまい。多分私は、この自動車学校の卒業生の中で最も身長の低い大型二輪免許持ちだろう。だから覚えていたのだと思う。
 

9月9日
 

 この日の、1時間目の教習が始まった。今回うまく行けば第2段階が終わる。
今回は初めに私が運転した。前回もそうだったが、どうしても曲がり角で大回りしてしまう。指導員に早めにハンドルを切り、早めに戻すように指示された。今回の指導員は、一見恐そうな指導員だったので冷や汗をかいたが、丁寧に教えてくれた。おかげで、最後の方では、ほとんど大回りをしないようになった。
 教習が終わってエンジンを切った後、「これで第2段階を終わりにしような」と言って、見きわめをくれた。


大型特殊教習記・第3段階

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最終更新日1999年2月25日