大型自動二輪教習記・卒業検定

7月1日

11:00
 自動車学校の教室にて、卒検の説明を受ける。大型二輪の卒検を受ける人は、私を含めて2人。その他に普通車の修了検定を受ける人が2人いた。

12:00
 検定員がCB750を車庫から出す。そして、私にそのCBで発着点に行くように指示した。これは検定前のウォーミングアップである。
 発着所に着くと、もう一人の受検者に交代するように指示された。その人もそこら辺を一回りするように指示された。やはりウォーミングアップのためである。

 1番目は私だった。バイクに触れる前に、後方確認。そしてサイドスタンドを払ってから乗車。バックミラーを調整し、イグニッションキーを回す。そして、エンジン始動。
 右にウインカーを出して、後方確認して発進。その後は法規(通常の走行)、課題(一本橋など)走行をこなす。
 失敗したと思ったのは、リズム感がなかったスラローム、そして超特急で渡ってしまった(多分8秒台)一本橋。
 それ以外は特に問題なかったようなので、途中で止められることもなく発着点に戻ることができた。
 発着点に戻ってきたら、すぐにもう一人の人と交代する。彼は、発進時の動作のやり忘れ(バックミラーを直す、ギアを入れる前に後方確認する)とエンストが一回あった。しかしそれ以外は、私よりもうまかったような気がする。

 彼が終わった後、検定員が塔から降りてきた。
 その検定員はこう言った。
「スラロームで元気なかったね。それから、一本橋で楽したね」と。
そう、かなり楽をしたと思う。だけど、一本橋から脱輪するよりもマシだ。脱輪したら、一発で検定中止なのだから。

 校舎に戻って待つこと数十分。
結果が発表された。
 「二人とも、合格ですよ」 やった、合格だ!
こんなにうれしいと思ったのは久しぶりだ。

その後、教室で卒業証明書を渡された。この証明書は、免許センターでの技能試験を免除してくれるものである。これがなければ、異常に難しい免許センターでの一発試験を受けなければならない。かつては自動車学校で、大型二輪の卒業証明書を発行することはできなかった。だから、大型二輪の免許を取りたい人は一発試験しか取る方法がなかったのである。
 卒業証明書を渡した指導員は言った。
 「皆さんは、検定に合格しました。これからは、どんなバイクでも乗れるようになります。だけど、バイクの社会的イメージを損なわないように気をつけてください。かつての制度で取った人たちが、バイクの社会的地位向上に努めてきました。それを自動車学校出の人たちが壊すなどということがないように。」
 「皆さんは、原付や普通二輪ライダーの憧れである、大型二輪免許を手にしたわけであります。そのことを忘れずに、バイクに乗ることに誇りを持って、そして安全運転を心がけて下さい」

  


大型自動二輪教習記・エピローグ

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最終更新日1999年2月25日