1997年11月   
自宅のパソコンから大学のネットワークに接続したいと考える。


 

11月8日   
そのためにどんな物が必要か分からないいので、学内ニュースに質問の投稿をする。

  投稿してから4時間後、そのニュースに対してフォローがある。モデム(これは知っていたが)と通信ソフト(htermというフリーウエア)があればいいとのこと。

 

12月9日   
やっとのことでインターネット上にアップされていたhtermを入手する。

  hterm自体は1990年に作られたもので、私のマシンPC98FXよりもさらに古い。オンラインマニュアルを見てもよく分からない。xmodemとかkermitって何?

 

1998年1月26日   
中古店でモデムを買うことにした。

  その前に情報センターで、本当にMS−DOSマシンでネットワークにつなげるかどうか聞いた。
  windows,Macからの接続は正式にサポートしているが、DOSの場合は正式なサポートができないとのこと。つまり、何か問題が起こったときには全て自力で何とかしなければならないということだ。
 

  中古店でモデムを見つけた。(株)ソフトウエアジャパンのTNG1428E2(28800bps FAXモデム)だ。電源アダプター、RS232Cケーブル、通信ソフトwtermなどが付属していた。
  さっそく家に帰ってつないでみると、パソコン側のRS232Cケーブルのコネクターが合わない。こういうときに使う変換コネクターは付属していなかった。
  そこで、3年ほど前に買った「大戦略IV 対戦スペシャル」の中に入っていた、RS232Cリバースケーブルを使ってみることにした。コネクターはちゃんとつながった。  hterm、wtermでモデムが動くかチェックすることにする。
 試しに、オートダイヤルで177にかけてみることにした。
 が、オートダイヤルのコマンドを入れても反応無し。どこが悪いのか明日考えることにする。

 

1月27日(火)   
情報センターに学内ネットワーク接続の申請をする。接続用の電話番号とIDとパスワードはあさって渡すとのこと。

 
 
1月28日(水)   
wtermのマニュアルにリバースケーブルは、パソコン同士の接続に使うものです。モデムとの接続にはストレートケーブルを使ってください」との記載を発見。

  この時RS232Cケーブルの種類が2種類あったことを初めて知る。
 

  すぐにストレートケーブルを買ってきてパソコンとモデムをつないだ。
  オートダイヤルをするとモデムのスピーカーから天気予報が流れてきた。
  これで、パソコン−モデム間は問題なくつながっていることが分かった。
 

1月29日(木)   
情報センターに接続用の電話番号とIDとパスワードを取りに行く。

  家に戻って、電話番号を入力し、オートダイヤルをする。
  「ピー」とか「ガー」とかいう音がするが、1分くらいすると、
  NO CAREER と表示されて回線が切れる。いろいろ設定を変えてみたが、何も変わらなかった。
 
 

  そして3時間後。

  これまで9600bpsで接続しようとしていた(PC98FXのインターフェイスが9600bpsまでしか使えないから)のを19200bpsで接続してみたら、
  CONNECT 19200 と表示されて、リターンキーを数回押したら、Userid: と表示された。なぜ?
  IDとパスワードを入力したら学内ネットワークに接続できた。

  mnewsで電子メールもニュースも読める。lynx(テキスト専用ブラウザ)でインターネットもできる。
  ところが、エディタのngが使えない。と、いうことは電子メールもニュースも書けないし、ホームページの更新もできない。
  さんざん考えた末に、エディタを使わないでファイルを作る方法を思い出した。
  それは、
  cat > (filename) として、あらかじめ自宅のパソコンで作っておいたファイルをテキスト送信して、送信が終わったら、Ctrl-dと入力する方法である。

  これを *.htmlというファイルでやればホームページを作ることができる。
  メールの場合は、メールの中身を同様の方法で作っておき、
mail (相手のメールアドレス) < (メールの入ったファイル) とすれば送れる。
この方法は、情報システム学科の人たちにはお馴染みの方法であろう。
 

逆に、学内ネットワークから自宅へのテキストファイルの転送は、通信ソフトのログ機能を使って行い、あとで自宅のパソコンのエディタで編集する。

テキストファイルの送受信はできるようになったが、バイナリファイルを直接転送することはできないようだ。(通信ソフトにその機能があるようだが、うまく動かない)

それならば、バイナリファイルをテキストファイルに変換して転送し、またバイナリファイルに戻せばいいと考えた。
学内のUNIXにも自宅のPC98にもish(フリーウエア)があったのでこれを使ってテキスト−バイナリ変換をすることにした。
無事転送に成功。
ちなみに、約1MBのLHAファイルを大学から自宅に転送したら30分ほどかかった。電話代のことが心配になる。
 

という感じでいろいろ工夫したところ、ハード・ソフトともかなり旧式なシステムでも、いろいろなことができるようになった。
古いパソコンでも使い方次第ではまだまだ使えるのである。(本音をいうとwindowsが動くパソコンが欲しいのだが)

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最終更新日1999年2月25日