オフ会当日(秋葉原編)

 大宮駅から14:53発の新幹線に乗った。
次の上野駅まではそんなに離れていないのに、結構時間がかかった。
都心は線路が込み入っていて、在来線並のスピードしか出せないことを考えれば無理もないかもしれない。
 新潟県人の私にとって、在来線とほぼ同じスピードで走る新幹線というのは何とも不思議なものだ。
 

 上野駅は大宮駅に比べてさらに広い。しかも、接続されている電車が多くて、どこに行けばいいかなかなか分からない。
 何とか山手線を見つけた。が寸前で乗り遅れてしまった。
 ここが新潟なら、数十分のひまをどうやってつぶすかを考えなければならないが、ここではその必要もない。5分も待てば次がくるのだ。

 上野駅から2つあとの駅が秋葉原駅だ。秋葉原駅は混んでいた。
この年になって、初めて自動改札というヤツを経験した。
(新潟県内には自動改札の駅はない)

 雑誌に付いていた秋葉原の地図をたよりにして店をさがす。
人が多いここで、立ち止まるわけにはいかないので、ひたすら歩くことになる。
 「東京の人たちは歩くペースが速い」というのは本当のようだ。
 また、バイク便が非常に多いのに気がついた。このように混雑するところでは、(地理さえ分かっていれば)バイクは最適な交通手段なのかもしれない。

 なお、「怪しい店」やビラ配りの人を見つけた(一発でそれと分かった)がやばそうで近づけなかった。
 今考えれば、ビラぐらいもらってもよかったような気がする。

 いろいろ店に入ってみた。秋葉原は広くて店が多いが、店の一つ一つは狭い。そして人が多い。

 私が探しているのは「PC98版・パワードール」というゲームである。
2以降のPC98版のゲームは全て持っているのだが、これだけは体験版しか持っていない。 これはどういうゲームかというと、女性のみで編成された特殊部隊「DoLLS」がパワーローダーと呼ばれる人型兵器などを駆使して与えられた任務を遂行していく・・・。といったゲームである。キャラクター(隊員)のかわいらしさとは裏腹にゲームの方はなかなかハード。外見につられて買った人の多くがクリアできないという。
 私は2以降のパワードールシリーズのミッション(作戦)を何十回もクリアした。
 このゲームにはまった理由の一つは、自分のやったことがどういう意味を持つかを明確に提示してくれることにある。
 単に「敵が攻めてくるから蹴散らせ!」ではないのだ。
 全てのミッションには背景があり、意味がある。
だから自分が動かせるのは全体に一部分でしかないが、その一部分が全体に影響を及ぼしているといった気分を味わえる。


 話は変わるが、一流の大学を出て、一流の会社に入社しながらすぐにやめてしまう人がいる。その多くは「なぜこの仕事をやらなければならないのか?」「自分のやっていることはどういう意味を持つのか」ということを実感できないからやめていくという。
 「なぜ?」という疑問が解決されないまま、仕事を続けなければならないからいやになるのだ。これは「仕事の意味」を明確に提示しない上司が悪い。
 逆にこの「仕事の意味」を明確にしてくれるのであれば、仕事がきつくても楽しいであろう。

(参考文献 「第2新卒」中谷彰宏 著)

 私は、教習記やこのオフ会レポートの背景や意味を長々と書く。それはこのゲームの影響だと思う。
 背景があるから、教習記の意味が深まる。私が単に免許を取ったことを示したいのであれば、免許証をスキャナーでとって、それをページに張り付けておくだけでいい。その方がずっとらくだ。だがそれではただの自慢になり、イヤミなページに成り下がる。
 意味が深まるから、共感も深まる。だからメールが来る。


 さて、秋葉原に話を戻すが、ほとんどどの店もPC98・MS-DOS版のゲームはおいていないという。(それなのになぜ、MSXやファミコンのソフトがあるんだ)
 結局目的のソフトは見つからずにMission Failedだったが、パワードール2以降の攻略本を2冊見つけた。新潟では注文しても手に入らなかったのに、秋葉原では普通に置いてあった。

 また来る機会があったら、激安のパソコンや周辺機器(特にMIDI音源。パワードールシリーズがすべてMIDI対応だから)を探してみたいと思う。
自宅のパソコンはもう6年以上使っているんだし。
(チャットなどで自分のパソコンのスペックを言うと、必ずと言っていいほど相手が驚く(^^;;;。CPUが386なら当然かもしれないが)


 秋葉原駅から山手線・新幹線を乗り継いで、家に帰ったら8時になっていた。
 すぐに「えみりのおへや」の伝言板に家に到着したということを書き込んだ。


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