GSF750で40mの直線で80km/h出して停止することは可能か?

 

 GSF750の加速データがなかったので、
CBR1100XX加速データ(ヤングマシン1996年12月号)で
代用することにする。

  発進加速データ
 0−100加速 4’32 100m時点の時速145.9km/h
 
  加速度a(m/s2)と時間t(s)と速度v(m/s)の間で次の式が成り立つ。
 
  V=Vo+at ・・・(1)
         ただし、Voはt=0の時の速度を表す。
 
  また距離X(m)と加速度と時間との間で次の式が成り立つ。
   x=Vot+1/(2at2) ・・・(2)
   
   (1)、(2)の式からtを消去すると以下の式が得られる。
   
   V2-Vo2=2aX ・・・(3)
   
   (3)式を使ってCBRの加速度を計算する。
   
    145.9(km/h)=40.5(m/s)
   
    40.52-0=2×100×a
          a=8.2(m/s2)
           
   この加速度で80km/hに達するときの走行距離を求める。
   
    80(km/h)=22.2(m/s)
    22.22-0=2×8.2×X
           X=30(m)
    つまり、80km/hまで加速するのに30mの距離を必要とする。
    
    
    次に、制動距離であるが、これもGSF750のデータがないので、
 CBR1100XXの制動距離データ(ヤングマシン1996年11月号)で
 代用する。
    
    60km/hの時12.2m
  100km/hの時37.8m
  
   制動距離が速度の二乗に比例すると仮定して、
   y=制動距離(m) X=時速(km/h) a=比例定数
 
   y=aX2
   12.2=602×a
      a=0.0034
   
   y=0.0034×x2
   
   xに100を代入して、
   
   y=0.0034×1002
   y=34
   
   若干の誤差はあるものの、制動距離が速度の二乗に比例すると
 みなすことができる。
 
   xに80を代入して、
   
   y=0.0034×802
   y=21.76
   
   従って、80kmから完全に停止するのに必要な制動距離は21.76m
   
   加速距離+制動距離=51.76(m)
 教習所のコースが約40mなので明らかに距離が不足する。
 また、CBR1100XXの方がGSF750よりも加速力、制動力ともに優れているのは明らかなので、GSFでやった場合この結果よりも確実に距離が伸びる。
 ゆえに、GSF750が40mの直線で80km/h出して停止することは不可能である。

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最終更新日1999年2月25日