バイクの取り回し方

   

 普通二輪教習で使用される400ccのバイクは約190kg(CB400SFの場合)あります。
 重いバイクを扱うのに必要なのは筋力ではなく(ある程度は必要だけれど)、必要なのはバランス感覚です。  バイクを地面に対して完全に垂直に立てればバイクの車重は全て地面が支えてくれる。(慣れれば、本当に指一本でバイクを支えることができる)
 

 ところが、慣れていない人はバイクを右に倒すのを恐れて、つい左に傾けすぎてしまう。この状態だと支えているだけで疲れてしまって、すこし歩くとふらついて転倒。ということになる。
 

そこでどうするか?
 

1、サイドスタンドを外したときに、バイクを地面に支えさせているという意識を強く持ってバランスを取る。

 2、押して歩く前に、端から見ても気づかれないくらいわずかに左に傾け、タンクと腰を密着させてバランスを取る。

 3、その状態で、ハンドルを前に押し出す。(初めの一歩が重いが、動き出せば後は楽になる)

 4、バイクが動き出したら、2の状態で歩き続ける。

 5、止まるときはフロントブレーキを軽く掛ける。(強く掛けるとフロントフォークが沈み込んでバランスを崩しやすくなる)


 

 まっすぐ取り回しができるようになれば、次は8の字取り回しをやることになる。
 まず左に曲がる場合ですが、
 押して歩きながら、もう少し左に車体を傾けてハンドルを精いっぱい左に切り、腰をタンクに当ててバランスを取って曲がる。この時に傾けすぎて転倒しそうになったら、フロントブレーキを強めに掛ける。そうすれば、慣性力で起きあがる。

 次に右に曲がる場合ですが、
 押して歩きながら、わずかに左に傾けて、腰をタンクに当てている状態を維持したままハンドルを精いっぱい右に切って曲がる。この時にフロントブレーキを強く掛けると慣性力で右側にひっくりかえるので気を付けること。
 

 バックする場合は直進、左折、右折ともに、左手でハンドルを握り、右手はタンデムシートのあたりにのせて、後方を見ながらバックする。


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最終更新日1999年2月25日