背が低い人のためのバイクの乗・降車の手順

   

 背が低い人たちにとって、スタンドのかかっていない400ccや750ccの教習車にまたがることは難しい。
 普通にハンドルをまっすぐにしてグリップを握ると、右グリップに手が届きにくいし、またがろうとして右足を振りあげると、タンデムシートに当たるか引っかかってしまう。
 

そこで、乗車の時にこのようにする。

  1. ブレーキレバーを握りながらサイドスタンドを外す。
  2. ここでハンドルを少し右に切 る。(バイクはまわりから見ても分からない程度にわずかに左に傾ける
  3. 後方確認をしてから(バイクの右側だけではなく、左側も良く見るハンドルに体重をかける。
  4. 右足を思いきり振りあげ、腰をひねり、一気にまたがる。 (反動で左足のかかとは浮いてもよい。また、この動作は一気に決める)
  5. またがったら、バイクのバランスを取り、リアブレーキを踏み、ハンドルをまっすぐにしてブレーキレバーを放す。
  6. この後は通常の発進手順と同じ。


降車の時はこのようにする。

  1. 右後方を確認する。
  2. 左後方確認する。
  3. ブレーキレバーを握り、腰をずらして左足を完全に地面に接地させる。バイクはわずかに左に傾ける。
  4. ハンドルに体重をかける。
  5. 後ろ回し蹴りをするつもりで、思いきり右足を振りあげてバイクを降りる。(後方確認をしっかりしていないと、右足を振りあげた時に右側に人がいると、本当に後ろ回し蹴りをくらわせてしまうし、右足を振りおろしたときに左側に人がいると、かかと落としをくらわせてしまう)
  6. サイドスタンドを掛けて、ブレーキレバーを放し、ハンドルを左いっぱいに切る。
 

特に注意する点は4点
 
 1つめは、後方確認をしっかりすること。これは単に後続車の確認のためではない。
 2つめは、わずかに車体を左に傾けること。地面に対し車体を限りなく垂直に立てたほうが力を使わないで済むが、右に倒してしまう恐怖感が常について回る。恐怖感はスムーズな動作を阻害する。
 3つめは、ブレーキレバーを握ること。これをしないと、乗り降りの最中にバイクが動き、バランスを崩す原因になる。
 4つめは、ハンドルに体重をかけること。こうすることにより、体の固い人でも思いきり足を振りあげることができる。


バイクのページに戻る
最終更新日1999年2月25日